さてさて、今回はシルフェイド幻想譚が主軸となっている、つまり作中でいう『二つめの物語』の中心キャラクターについて解説しましょう。
まずは、幻想譚パートの主要キャラをおさらい。
"ナナシ"を名乗る幻想譚の女主人公。
異世界からの渡り鳥と喩えられる女性、二児を育てた母親、ツバメさん。
ツバメさんと共に旅した時間の最も長い人。
異世界からやってきた英雄であり、ツバメさんらの行く末を見届けたアルバート。
ツバメさんとは何度も剣を交えた竜人の女戦士。
しかし、解りあうことを望み、それを果たし、新たな竜神となったセタ。
この三人が『二つめの物語』……つまり『異世界からの渡り鳥編』を紡いだ人物達です。
それぞれについて、順番にお話をしていきましょう。
まず、ツバメさんですが、その名の由来は、タイトルの略称『翼』と、『母親』という要素から繋がり、母鳥を連想。更に、夫婦で熱心に子育てをする鳥であり、ツバサさんとよく似た名前という理由から、燕を選び、そのままツバメさんとしました。
燕は渡り鳥ですので、異世界から渡ってきたということも併せて、この名がよく似合います。
本人もこの名前をとても気に入っています。
作中では語れなかったのですが、このツバメさんは狩を生業とする一族の中で生まれ育ち、やがて夫と結婚し、子供を二人生み、生きていました。
ですが、ある日、子供を連れて出かけた狩の最中、不慮の事故に巻き込まれてしまった。
その時、子供二人を身を挺して護り、しかしその時ツバメさんは逃れきれず、亡くなってしまった……。
しかし、子供は二人とも一人前間近であることや、その二人を護れたこと。夫を心から信頼しているなどの理由から、自らの死を引きずることは無かった。
『あの世から見守れればそれで良い』と思えるくらい、さっぱりした性格でもあったりします。
その一方で、肝っ玉母ちゃんでもあり、また時には女としての妖艶さも見せたり、と、色んな意味で強かな人でもあるんです。
作中では、母親としての考えをアルバートに説いたりしますし、アルバートやセタをからかってみたりもする、陽気な面も見せます。
また、『母親』というポイントは、ツバメさんとリクレールさんの共通する点でもあります。
つまり、一般的な『母親』であるツバメさんと、天空大陸の人間を見守る『聖母』的な存在であるリクレールさん。
よって、リクレールさんの頼みを聞いたとき、ツバメさんは母親として、その想いに共感したんです。自分が子を愛したように、リクレールさんは人々を愛していると感じて……。
また、『母親』という要素は、この幻想譚パートにおいては、竜神となるセタさんに、そして、三つ目の物語においてはセトに大きな影響を与えています。
セタさんについては、セタさんの解説にて書くことにしましょう。
『母親』という存在が様々な人へ影響を大きな与えていった。それが、ツバメさんの紡いだ幻想譚の物語なんです。
さて、続いてはアルバートについてです。
この『翼』における幻想譚のアルバートは、シルエットノートのアルバート(アナスタシア)の先祖として位置づけています。
また、ツバメさんが旅のパートナーとして、最後にツバメさんがセタさんと行くまで共に旅をした存在でもあります。
よって、ツバメさんの色んな話を聞いたり、振る舞いを最も見てきた人物でもあります。
そして、弄られたキャラでも……(を)
ツバメさんにとって、アルバートは一番の話し相手でもありました。
同じように異世界からやってきた者同士ということから、偽名(ナナシ)ではなく本来の名(ツバメ)を含めた自分という存在を教えても良い存在だった。
つまり、ツバメさんの内面を見せるという点において、アルバートはとても重要な役割を果たしたわけです。
しかし、最も美味しい役割はセタさんに持ってかれちゃいましたけどね(笑)
その、最も美味しい役割を果たしたセタさんについて、ここから語りましょう。
セタさんは原作での通り、ライバルキャラでした。
人間と敵対する竜人族の戦士として、ツバメさんと何度も対峙した人です。
しかし、対峙して剣を交えていく中で互いのことを知り、わかりあいたいという願望が両者の中に生まれた。わかりあいたいのに敵対関係という複雑な位置に居たセタさん。
その思いを察してかなんなのか、ツバメさんはセタさんにも、自分の本当の名を教えていました。もしかしたら、最後には手を取り合うことを見越していたのかもしれませんね。
対峙し、剣を交えていく中でセタさんはツバメさんの持つ母ならではの優しさや強さを知り、その人の姿に、ツバメさんに惹かれてもいった。
だからこそ、ツバメさんが竜神のところへ行くと知ったとき、セタさんも共に行くことを選んだわけです。
そして、新たな竜神となったわけですが、この時セタさんも『母親』としての属性を持ったわけですね。全ての竜人族の母親的存在に……。
リクレールさんが聖母の位置づけなように、セタさんも聖母の位置に来たわけです。
"永遠の翼"が生まれ、ツバメさんと共に飛んだのも、ここらへんと通ずるところがあったりします。
僅かな期間でも、ツバメさんから得たもの、学んだことを糧に、セタさんは竜神として歩んでいった。
そして……竜神としての役割と一生を終える前、とある事件が起こりました。
それが作中では語られなかった『Perfect Crime編』なのですが、ここでセタさんは『白き竜人の意志』を次の竜神を担う者に継承させ、『白竜の力』を持ったまま、その魂はセトへと転生したわけです。
ちなみに、『Perfect Crime』は白き竜人の墓守を名乗っていた"アイツ"とセタさんらが中心のお話。
機会があったら、『異世界からの渡り鳥』と併せて小説として書いてみたいものの一つです。
最後におまけにもなってませんが、ツバメさん生前Verの顔イメージを。
以前に貼ったヤツの修正版ですけどね(^^;

幻想譚パートでは女主人公のビジュアルそのままですが、生前はうなじのあたりで髪をまとめていたのがポイントです。
綺麗な奥さんですよ〜。29歳でぎりぎり三十路前だけど!!(何